授業風景
2023.12.15
診療放射線学科 静脈穿刺の実習に初挑戦!
2023.12.15
診療放射線学科の2年生が、模型を使用した穿刺(血管に針を刺すこと)の実習に挑戦しました!
今回はこのいかにも緊張感ある実習のご紹介です。
この実習が行われるにあたっては、診療放射線技師にとって重要な背景がありました。
少し難しい話になりますが、医療技術分野に興味を持つ皆さんにはぜひ知っておいてほしい話です。
2021年10月の新たな診療放射線技師法施行による業務拡大に際して、
これまで医師や看護師が行っていた造影剤(検査のためのお薬)投与のための穿刺、つまり血管に針を刺す業務ができるようになりました。
これにより、造影剤を使用した検査が診療放射線技師のみで実施できるようになり、医療現場における業務効率の向上が期待されています。(もちろん実務前の研修・訓練は必要です)
つまり、診療放射線技師の活躍の幅が広がったと考えられる変化ですね。
このことから、本校のカリキュラムにも実践形式での授業が取り入れられました!
今回、穿刺する腕のファントム(模型)、模擬血液を送るための装置を用意し、実際の作業に近しい形での実習ができるよう準備しました。
穿刺の実習は今回の学生たちが当校初挑戦となります!
実際の医療現場においては、患者さんの体に直接影響を与える重要な業務。
事前の座学授業で、全体の流れや想定し得るトラブルとその対応について学び、学生たちはしっかりと知識をつけてきました。
授業始めに先生から改めて注意点などの説明がありました。
気を引き締めて、いよいよ実践です!
まずはアルコール綿を使って穿刺する部分を消毒します。
予防接種や採血の前に行う消毒を思い出す方も多いのではないでしょうか。
感染症などの予防のため、当たり前のようで重要なポイントですね。
血管を見つけ手で固定し確保したら、いよいよ針を刺します。
装置の働きで、人体で行う場合と同じ血液の流れが起こります。
薬剤を投与するためのチューブを接続し、テープで固定するところ(留置)まで行って、1回の実践は完了です!
模型を使用していますが、はじめての挑戦に緊張で手が震えてしまう学生や、うまくいかずに慌ててしまう学生の姿も。
そんな時はもちろん、先生が助けてくれます!
サポートやフィードバックを受けて、2回目の挑戦で実践です。
繰り返し行うことで、上手くいかなかったことも振り返りながら、正確な技術を身につけます。
実習は少人数のグループ制。
医療技術のお仕事は、チームメイトと助け合いながら進めることも重要です。
手の空いているメンバーで、穿刺の前段階、腕に駆血帯というチューブを巻いての駆血(血管を浮き上がらせ、針を刺す場所を確保すること)の実践も行いました。
これは実際にお互いの腕を借りて行いました!
実際の医療現場での業務を実感する、緊張感の高い実習でした。
冒頭で説明したように、2021年には診療放射線技師の業務の幅が広がりました。
このように、医療現場での業務環境は変化を続けています。
当校では、新たな状況にも柔軟に対応できる診療放射線技師を養成するべく、積極的にカリキュラムに取り入れています!
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教職員一同、皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています。