授業風景
2023.12.28
臨床工学科 医療機器メーカー様による腹膜透析の講義!
2023.12.28
臨床工学科の2年生が腹膜透析について学びました!
今回の講義は、実際に医療現場で使用されている腹膜透析装置の開発メーカーである、テルモ株式会社様をお招きし、ご説明いただきました。
実際に社会で活躍している医療技術に触れる授業に、学生たちも気を引き締めて臨みました!
皆さんは「透析」という言葉にどんなイメージを持っていますか?
頻繁に通院して、長時間病院で過ごして血液をキレイにする治療……という印象を思い浮かべる方が多いかもしれません。
実は透析療法には「血液透析」と「腹膜透析」の2種類の方法があり、それぞれ特徴があります。
患者さんのライフスタイルに合わせて、治療法の選択ができる場合があります。
今回学んだ腹膜透析の特徴は、毎日ゆっくりと持続的に行う治療法なので、体の負担少なく治療を受けられるというのが一つ。
そして何と言っても最大の特徴は、自宅など自身の生活環境で透析液を交換することで対応ができるので、毎回通院する必要がなく、生活の自由度を比較的高く保てることです!
今回デモンストレーションが行われた腹膜透析装置は、説明書がなくても扱えるくらい直感的に操作ができる、易しい設計となっています。
医療知識のない方でも、お年寄りでも、安心して自分の手で腹膜透析を自宅などで進めることができます。
忙しい現代社会、お仕事をしながら、自分の生活を保ちながら治療を受けたい方も多く、注目されている治療法です。
腎不全を起こした場合の腎代替療法の選択肢には腎移植、血液透析、そして腹膜透析の3種類がありますが、
腹膜透析はこういった特長などを背景として医療機関で患者さんへ勧めることが多く、また国として力を入れている取り組みでもあります。
腹膜透析の認定資格を導入しようという動きもあります。
こういった状況にも対応すべく、こうしてメーカー様をお呼びした特別講義を行い、学生は実践的な技術を身につけていきます。
接続用のチューブが付いた、患者さんの体の状態を模したエプロンを学生自ら着用し、患者さん目線での操作方法や注意点を学ぶことができました!
メーカー様直々に解説を受け、感染症リスクやそのためのコネクタの扱い方など、重要なことから細かい点まで、実例に基づいたポイントを吸収しました。
臨床工学技士は、医療機関や在宅訪問医療などで、腹膜透析の導入時やメンテナンスの際に患者さんへの説明やアドバイスを行うことの多い立場。
正確な知識を身につけて、患者さんに分かりやすく、安心感を持ってもらえる対応を行う必要がありますね。
臨床工学科では、今回のように外部の企業様などから講師をお招きしてのさまざまな特別授業を実施しています。
今後も色々な取り組みをご紹介していきますので、ぜひ楽しみにお待ちください!
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教職員一同、皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています。