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授業風景

2024.02.15

臨床工学科 CT検査室への緊急搬送体験 診療放射線学科の教員も参加!

2024.02.15

今回は、臨床工学科の実習前指導の様子をご紹介します!

この授業では、医療技術系学科を複数設置する当校ならではとも言える学科を跨いだ取り組みとして、診療放射線学科の先生を招いての実習を行いました!

臨床工学科では3年次の6月から病院実習がスタートします。

実際の医療現場における臨床工学技士の業務やその役割を、実地にて自分の目で確かめながら学んでいくことになります。

 

この時期目がけて2年次から行われるのが実習前指導の授業。

病院実習に向けて、実習生として、そして医療人として相応しい態度やマナー、基礎知識・技術を身につけていきます!

 

今回の授業では、ICU入院患者をCT検査室へ急遽搬送する、というケースを設定した実習形式の授業を行いました。

 

ここでは学生たちが実習生という立場という想定。

実習指導者がこの搬送を手伝うことになったため、実習生の自分はその間様子を見ていることしかできませんが、ただ立って見送るだけが実習ではありません。

 

このような状況で実習生として、指導者の様子をどのように観察し、どのように振る舞うか。これが今回のテーマです!

 

CT検査はX線を用いた検査です。

実習前には、診療放射線学科の先生による講義が行われました。

臨床工学技士と診療放射線技師との関わりや、検査室での注意事項など説明がありました。

 

臨床工学技士は患者さんに繋がれている機器の管理などを行うため、一緒に検査室へ入って介助を行うことがあります。

放射線防護衣の着用や検査室内での立ち位置などについて、しっかりレクチャーを受けました。

患者さんはもちろん、介助者自身の安全にも関わる重要なことですね。

 

患者役は学生のうち1人が務めます。紺色のケーシーを着た女性の先生が看護師役、その左の白衣を着た教員が医師・臨床工学技士役をそれぞれ担当します。

1回の搬送を10人程度の少人数グループで行い、全員がしっかりと実習に参加していきます。

いよいよ搬送開始です!

 

搬送ルートは、当校3号館4階にある臨床工学科専用の実習室メディカルトレーニングセンターから、同じく3号館1階のCT検査室まで。

入院している患者をストレッチャーに乗せて検査室まで搬送する想定なので、人工呼吸器や、薬剤投与用のポンプを繋いでいる設定で実際に機材を移動させつつ、廊下を慎重に進んでいきます。

 

「誰か先にエレベーター呼んでおいて!」

「患者さん寒いかもしれないから毛布持ってきて!」

「段差が危ないから一緒に支えて!」

 

医師や臨床工学技士、看護師の声がけを受けつつ、自分たちにできることを考えながら動きます。

患者さんの安全を保ちつつできるだけ迅速に搬送するため、実習生ができることの1つは「気を配ること」。

患者さんがどんな状況でどのように感じているのか、想像する力が大切です。

 

実習生が先回りして呼んでおいたエレベーターにストレッチャーが乗り切らず、

「じゃあどうする?」

→「連絡通路を通って隣の建物に移動し、より広いエレベーターに乗ろう!」なんて場面もありました。

 

あらかじめ院内の設備を把握しておく意識や、行動する前に確認すべきことは何か、という学びに繋がります。

校内の実習では、上手くいかなかったときどうするか考えることも勉強のうちですね。

 

到着したのは、診療放射線技師(診療放射線学科の先生)の待ち受けるCT検査室。普段は診療放射線学科の学生が使用している実習室です。

ストレッチャーからCTスキャナの寝台へ、みんなで声をかけ合い、また患者さんへの気配りの言葉がけも忘れず、慎重に患者さんを移動させます。

 

医師や臨床工学技士・看護師と診療放射線技師が言葉を交わし、連携する様子も見られました。

協力して医療現場での業務にあたる、チーム医療の精神を培うことに繋がります。

 

実習室内では、一人一人が放射線防護衣を着用し、検査室内での注意事項について説明を受ける場面もありました。

実際に撮影をする際に流れる機械音声を流し、本番の環境や流れを意識します。

 

患者さんに繋がっている人工呼吸器などの機器は、生命の維持に直結するもの。この機器や配線の状態を安全に保つのは臨床工学技士の重要な役割です!

 

実習室前には大きな段差と、通行用のやや傾斜の大きなスロープがあるため、帰りも気を抜かず慎重に。

検査が終わった患者さんをICUまで送り届けて、1回の実習は終了です!

お疲れ様でした。

 

実習の後は学習成果の確認です。

 

同じ状況を前にしても、感じることは人それぞれ。お互いの意見を聞いて想像力を広げ、より柔軟な発想をもって行動できるようになっていくことが大切ですね。

搬送中に感じたことをグループメンバーと共有しながらワークシートを書き、最後は大きなポスターにまとめて全体に向けて発表します。

 

患者さんの状態や気持ちを考えながら行動するということ、想定外の状況に臨機応変な対応をすることなど。

実際に体を動かして学んだからこそ得られた各グループの実感を、クラスみんなで共有することができました。

質疑応答では患者役だった学生の気持ちを聞く質問も多く出て、学生たちの中で「患者さんや周りの人を思いやる気持ち」が育ったことが伝わってくる発表会でした!

 

東京電子専門学校の臨床工学科ではこのように、実際の医療現場で業務に就くために必要な知識や心がけを、実践形式で学べる授業を行っています!

 

臨床工学技士は病院内のさまざまな医療機器の操作や保守・管理を扱うという立場上、患者さんはもちろん、さまざまな医療スタッフと協力して業務にあたることが多くあります。

今回のように医療技術系の他学科と連携し、チーム医療の精神を培うことのできる機会も用意しています!

 


 

みなさんも東京電子専門学校の臨床工学科の魅力に触れてみませんか?

 

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教職員一同、皆さんと一緒に学べる日を楽しみにしています。

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