
イベント
2025.06.24
木達 一仁氏 による「アクセシビリティ特別セミナー」を実施いたしました!(産学連携授業)
2025.06.24

Web業界において黎明期よりWebアクセシビリティに取り組んでこられた、株式会社ミツエーリンクスの木達氏をお招きし、東京電子専門学校ウェブ・メディア科の1・2年生を対象に「Webアクセシビリティ」をテーマとした特別セミナーを大講堂にて開催しました。
本セミナーは、
「Webアクセシビリティ入門」
「障害者差別解消法とWebアクセシビリティ」
の2部構成になっており、Webアクセシビリティとは何か、それがなぜ重要か、また障害者差別解消法がどのような法律で、それがWebデザインにどう関連しているのかを講演していただきました。
将来、Web業界で活躍を目指す本校の学生に、アクセシビリティを自分事として捉えることを目的として開催されました。
第1部では「Webアクセシビリティとは何か」「取り組む理由」「よくある誤解」などについてお話いただきました。
アクセシビリティはすべての人に関係する人権課題であり、完璧を目指すよりも、まずは“できることから始める”ことが大切だというメッセージが印象的だったようです。
グループワークでは「アクセシビリティは誰のためのものか?」といったテーマをもとに活発な意見交換が行われ、「アクセシビリティを意識した設計とは、障害者や高齢者に限らず、すべての人と状況を考慮した設計であることを学べた」といった声が多く聞かれました。
また、HTMLを正しく書くことがSEO対策だけでなくアクセシビリティ向上にもつながるという、実践的な気づきも得られたようです。
第2部の「改正障害者差別解消法とWebアクセシビリティ」では、2024年に施行された「改正障害者差別解消法」によって、企業にも合理的配慮が法的に求められるようになったことが紹介され、日本の現状が世界に比べて改善が遅れていることや、法制度の背景、合理的配慮と環境の整備の違いなど、最新の事例をもとに学びました。
グループワークでは、法制度やオーバーレイ技術について話し合い、 「日本の取り組みは海外に比べて遅れており、世界基準での意識向上が必要だと感じた」 「義務としてではなく、“誰もが使いやすいWeb”を目指す姿勢こそがクリエイティブである」といった前向きな意見も多く見られました。
この度はお忙しい中、貴重なお時間をいただき心より感謝申し上げます。
本セミナーを通じて学生たちは、Webアクセシビリティが障害者や高齢者だけでなく、すべての人に関わる重要な品質であることを学びました。
改正障害者差別解消法の存在や、合理的配慮の義務化について初めて知った学生も多く、法制度の必要性を認識するとともに、自主的な取り組みの大切さにも気づくきっかけとなったようです。HTMLの正しい記述がアクセシビリティ向上につながることや、デザインとアクセシビリティは両立できるという新たな理解も得られ、今後は「伝える」ではなく「伝わる」Web制作を意識し、すべての人にとって使いやすいサイトを目指した制作をしていただければと思います。
セミナー終了後には学生からの質問にも丁寧にご対応いただき、誠にありがとうございました。
お忙しい中、貴重なお話をいただきましたこと、改めて御礼申し上げます。
株式会社ミツエーリンクス様 プレスリリース
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